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目のしくみ

各部位のしくみとはたらき

眼窩

眼球や眼球付属器を入れる骨のくぼみで、脂肪がたくさん入っており、眼球を外の力から保護しています。

まゆ毛の量と長さ

まゆ毛は大体,左右合わせて1,300本,長さは7mm~10mmといわれています。

汗が目に入らないわけ

額の汗や水が眼に入らないようにする役目の眉毛の生えている部分には,脂を出す皮脂肪線がたくさんありよく水をはじきます。また、汗を出す汗腺がはとんどないので,汗が目に入らないしくみになっています。

眠くなると目がショボショボしたり、目をこするのはなぜ?

眠るということは、脳や体が休んでいる状態です。この眠りにつく前から、涙をつくる腺は涙の量を減らしています(寝ているときは,涙はほとんど出ません)。そのため、眠くなると目がしらがショボショボしたりするのです。そこで,目をこすって眠気をまぎらわそうとすることになります。朝起きたときも同じ理由で目をこするのです。

あくびをするとなぜ涙がでるのですか

あくびをすると顔の筋肉(顔面筋)が働いて、涙の袋(涙のう)を押さえつけます。そのため、涙のうにたまっていた涙が再び涙小菅より涙点に、そして結膜のうへと逆流します。つまり,涙が目からあふれてこぼれ落ちてしまうのです。くしゃみや嘔吐の場合も同じ理由で涙が出ます。

一日の涙の量

涙は一分間に約0.001~0.002cc(1~2μl)が出ています。一回のまばたきで約0.002cc(2μl)の涙が鼻の方へ流れていきます。一日の涙の量は大人で0.6~1cc、子どもで約1.35CCといわれています。目からポロポロとあふれ出る一つぶの涙の量は、約0.2ccといわれています。

副涙腺とは

副涙腺から出る涙は、主として脂肪にとんだ涙です。この涙によって涙腺から出る涙の蒸発をふせいだり、涙がまぶたの外へこぼれるのを防いでいます。

涙はどこから出て、どこへ行く?

涙は、上まぶたの内側にそれぞれ一つずつある涙腺から3~6本の排出管を通って出てきます。排出管を通って出てきた涙は、眼の表面、特に球結膜(白目)、角膜(黒目)を潤しながら、まばたきによって目頭にある上下の小さい穴(涙点)から細い涙の管(涙小菅)を通り目尻の上の鼻の横にある涙の袋(涙のう)を通って鼻への通路(鼻涙管)へ,そして鼻の中(鼻腔)へと流れていきます。涙の道(涙道)といいます。

涙の成分

98.0%が水で、その他、約1.5%のナトリウム・カリウム・アルブミン・グロブリンなど、0.5%のたん白質が含まれています。涙がしょっぱいのはナトリウムが含まれているからです。なお、涙のPHは7.5~8の弱アルカリ性です。

眼球付属器 - 涙器

涙に関係する器官で、涙を分泌する上水道にあたる涙腺と、涙を鼻の方へ排出する下水道にあたる鼻涙管とがあります。涙は眼球の表面を潤し、異物などを洗い流し、角膜に多くの酸素を供給し透明に保つのに役立っています。

眼球付属器 - 結膜

強膜の表面をおおう眼球結膜と、まぶたの裏側をおおう眼瞼結膜とがあり、眼球とまぶたとを連絡する役を果たしています。また、粘液を分泌して眼球の表面を常に潤す役目もしています。

まつげの長さはどれぐらい?

日本人のまつ毛の長さは外国人と比べて短く、10mmくらいで、まっすぐはえている人が多いようです。しかし、なかには、15mmくらいの人がいます。まつ毛が長いと,ほこりなどの侵入を防ぎやすくなります。
幼児や小学生にまつ毛の非常に長い人には、アレルギー体質が多く、日常アトビー性皮ふ炎、扁桃腺肥大などが多いようですが、医学的には立証されていません。

まつ毛の一日に抜ける数はどれぐらい?

まつ毛の一日に抜ける数は、数本だそうです。抜けたまつ毛のほとんどが目の外へ落ちたり,手やハンカチ・タオルにつきますが,たまに目の中へ入ることがあります。このときは,涙とともに鼻へ流れさってしまうのがほとんどです。

まつ毛の本数は、どれくらい?

まつ毛は約10mmのかたい毛で,上まつげは100~150本,下まつ毛は50~75本です。

くしゃみをすると目を閉じる訳

くしゃみをすると,表在性の顔の筋肉(顔面筋)が運動を起こします。この顔面筋とまぶたを閉じようとする眼輪筋の運動は、大脳皮質下の共同運動であるために、眼輪筋も運動を起こし自然にまぶたが閉じてしまうのです。あくびをすると目を閉じるのも同じことです。

まばたきの1分間の回数

周期的なまばたきを1分間にどれくらいするのでしょうか。
生後数カ月の赤ちゃんにはまばたきはなく、幼児では3~13回,小児では8~18回、大人の男子では約20回,女子では約15回くらいで、年齢とともに多くなります。大人は、目をさましている一日の約10%はまばたきをして目をつむっていることになります。

まばたきの3つの種類

まばたきには次の三つの種類があります。
(1)周期的まばたき - 自然に起こるまばたき
(2)反射性まばたき - 目に対する一種の防御反応でまぶたや結膜,とくに角膜が刺激されるとおこる瞬間的なまばたき。これにより,目に異物が入るのを防ぎます。急に目の前に物があらわれたり,急に強い光が目に入ったときにも反射的にまばたきをします。
(3)随意的まばたき - 意識的なまばたき。ウインクなど。

「まばたき」の働き

まばたきには、
(1)涙が角膜を等しくうるおし,清浄にして角膜を守る
(2)目の運動と同時にまばたきが起こり,目の運動の間に起こる“像のボケ”を感じさせないようにしている
(3)限圧が上昇するのを防ぐために,まばたきによって房水の流れをよくする
(4)涙を結膜のうから涙の道(涙道)へうまく流し出す働きをする

このような役割があります

一重まぶたと二重まぶたがあるのは、なぜ?

まぶたの下の脂肪が多く、厚くてふっくらしているのが一重まぶたです。日本人のようなモンゴロイド系の黄色人種に共通する人種的な特徴です。二重まぶたは、一重と逆にまぶたの下の脂肪が少ないため、まぶたにたるみができて二重になっているものです。ヨーロッパ系の人種の特徴です。
一重の人でも,やせたり年をとってまぶたの下の脂肪が少なくなってくると二重まぶたになることがあります。

眼球付属器 - 眼瞼(まぶた)

上眼瞼(上まぶた)と下眼瞼(下まぶた)からなり、眼球を保護するとともに、まばたきによって角膜の表面を涙で潤す働きをしています。まぶたの縁に生えているまつ毛は、その根元にある神経が過敏で、ゴミが入ろうとすると目を閉じて、異物が目に入るのを防ぎます。上まぶたの上部に生えているまゆ毛は、顔から流れてくる汗が目に入るのを防ぐ働きをしています。

眼球付属器とは

目は眼球と視神経のほか、眼球付属器から成り立っています。眼球付属器には、眼瞼、結膜、涙器、眼筋などが含まれます。

視神経の役割

視神経はおよそ100万本の神経線維からできています。そのうち80%は視覚に関係し、残りの20%は瞳孔などの運動に関係しているといわれています。

視神経の太さと長さ

視神経乳頭の直径は1.5mm,神経は,眼球内では0.7mm,眼窩内では3.0mm,視神経内で6mm,頭蓋内で15mmの太さがあります。長さは,全長35~50mmで視交叉までの部分を視神経といいます。

視神経はどこにあるか

視神経は眼球の奥にある中心窩から4~5mm内側にある眼球壁をつらぬく視神経乳頭を中心として出ています。

視覚路

眼球から出た左右の視神経は頭蓋骨に入りすぐ交叉(視神経交叉)し、再び左右に分かれて視索となり、外側膝状体という中継地点に達します。ここから、新しい神経線維(視放線)が出て、大脳の後部にある後頭葉の視覚中枢に達し、初めて視覚が生まれるわけです。この視神経の経路を視覚路といいます。

目玉の大きさ

目は、目玉とか眼球とかいうように、まるいボールの形をしています。直径は、子供でおよそ2.3cm、大人で2.4cmあります。
眼球の大きさは、小さい目、細い目に関係なくだいたい同じぐらいの大きさです。

眼球 - 硝子体

眼球内容の大部分を占めるゼリー状のものが硝子体です。(卵白よりやや固いゼリー状のもの(透明なゲル)で99%が水です)眼球の形と弾性を維持し、水晶体で屈折された光線を網膜まで送ることが主な働きです。

硝子体は水晶体の後ろに接し,眼球の奥では,一部で網膜とくっついていますが,ほとんどは軽く網膜と接しているだけです。

眼球 - 水晶体

水晶体は両凸レンズの形をしていて、毛様体筋によって厚さを変え、網膜に映る像のピントを合わせる働きをします。

光学レンズと違い柔軟性があり、形や厚さを変えることができますから、遠くのものでも近くのものでも、はっきりと見ることができます。水晶体は角膜と同じく透明で、血管が無く、眼房水から栄養を供給されています。
また,単に光を屈折させるだけでなく,目にとって害のある紫外線を吸収し,紫外線が網膜に達するのをふせいでいます。

水晶体の特徴
①水晶体はほとんど水(65%)とたん白質(35%)から成り立っています。
②血管や神経は全くありません。そのため,他の器官のように血液から栄養をとるのではなく,房水(角膜と水晶体の間にある液)から栄養をとり,いらなくなった老廃物を房水の中に戻しています。
③水晶体の厚さは4~5mm,直径9~10mm,碁石のような形をした透明なもので,チン氏帯(毛様小帯)が付いてレンズを支えています。
④水晶体は外側から,水晶体上皮,水晶体皮質,水晶体核から成り立っています。水晶体核は赤ちゃんにはなく,年とともに水晶体皮質が増えながら中央へ移っていき,圧縮され,25歳ごろから硬くなり,だんだん淡黄色に着色して核になります。
⑤水晶体は新生児の場合はほとんど球形で強い屈折力をもっています。これは,眼球の前後径が短いために,光学的に手助けをしているためです。

眼球 - 眼房水

角膜と水晶体の間を眼房といい、ここに満たされている水のようなものを眼房水といいます。

眼房水は毛様体で作られ水晶体と毛様体の間(後眼房)から前眼房に流れ出して、前眼房や角膜そしてレンズにあたる水晶体 を潤わせ、栄養成分であるアミノ酸類を与えます。その後周辺の血管に吸収されます。

眼球 - 角膜

角膜は目の窓の役目をし、表面は涙の層でおおわれています。

角膜は目の外側表面を形作り、虹彩のちょうど前方に位置します。この角膜の部分のみが、眼球の外側表面の中で、唯一強膜に覆われていない部分となります。角膜と虹彩の間には眼房があり、それを満たす水のような液体を房水と言います。 また、眼球保護のほか、外から目に入った光線を屈折させるレンズ機能も果たしています。これは目の屈折力全体の70%にあたります。

角膜は、人体の中で最も特殊な組織の1つと言われています。角膜は血管の無い透明な組織でできており、外界からの光をとり込む役割をします。また角膜は、光学的にレンズとしての特性を持ち、通過する光を屈折させる役割も果たします

眼球

光は前の方から順に、角膜、眼房水、水晶体、硝子体という透明な組織を通過して網膜に達します。

ブドウ膜 - 脈絡膜

脈絡膜は強膜の内側にある部分で、色素が多いために黒く、瞳孔以外から余分な光が眼球に入らないよう、暗幕の働きをしています。さらに、脈絡膜には血管が多く、眼球内に栄養や酸素を与える役目もしています。

ブドウ膜 - 毛様体

毛様体は前方にある虹彩と、後方にある脈絡膜の中間にあります。

毛様体から毛様体小帯とよばれる細い繊維がのびて、目のレンズといわれる水晶体に付着し、眼球内に水晶体を支えています。毛様体には毛様体筋という筋肉があり、この働きにより、水晶体の厚さをかえ、眼底にはっきりした像を結ぶ働き(ピント合わせ)をしています。この働きを調節とよんでいます。

ブドウ膜 - 虹彩

虹彩は角膜をとおして茶色に見える茶目の部分で、その中心に瞳孔があります。
虹彩には瞳孔を大きくする筋肉と、小さくする筋肉があり、外から眼球に入る光の量を加減しています。

特徴
①眼球内にある円盤状の薄い膜で、非常に複雑な模様を持つ
②模様は人により異なる。(左右や一卵性双生児間でも異なる)
③生後 6カ月で形成され 1歳で安定し、その後一生変化しない
④偽造が非常に難しい 
⑤カメラで容易に撮影、データ採取できる。 
などがあげられます。

網膜

1番内側の膜は網膜とよばれています。網膜には光を感じ、その強さ、色、形などを識別する視細胞があります。視細胞には錐体(すいたい)と桿体(かんたい)とがあります。錐体は眼底の中心部に多く、明るいところで働き、色を感じます。桿体は眼底の周辺部に多く、暗いところで弱い光にも感じることができますが、色を見分けることはできません。

ブドウ膜

中間にある膜をブドウ膜といいます。ブドウ膜は、虹彩、毛様体、脈絡膜という3つの部分からできています。

強膜

1番外側は厚さ約1ミリの膜で、強膜とよばれています。強膜の大部分は白い不透明な固い膜で、これが俗に白目といわれる部分です。強膜の前方の一部は透明で、この部分をとくに角膜とよんでいます。

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