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目に効く漢方薬

秦ギョウ(シンギョウ)

秦ギョウ(シンギョウ)は、別名、秦ギョウ(じんぎょう)ともよばれ、リンドウ科の多年草です。ジンギョウをはじめソケイジンギョウ、チベットリンギョウなどの植物の根を用いたものです。漢方ではキョ風湿・清虚熱・退黄の効能があり、リウマチなどによる関節痛や筋肉の痛み、痙攣・結核などによる虚熱・黄疸・小便不利などに用いられています。

陳皮(チンピ)

陳皮(チンピ)は、ウンシュウミカンの果皮を乾燥させた生薬です。中国ではポンカン及びその近縁種が用いられています。未成熟な果皮を青皮と呼び、陳皮と使い分けられています。お腹が張る、食欲がない、吐き気などの消化不良や、脾臓や胃腸が弱っているときに用います。他にも、痰がからむ咳にも生姜や甘草などといっしょに用いられています。

石決明(セッケツメイ)

石決明(セッケツメイ)は、別名、千里光(せんりこう)ともよばれ、ミミガイ科のアワビ類、九孔鮑や盤大鮑などの貝類を用いたものです。漢方では平肝・鎮静・明目の効能があり、陰虚陽亢による眩暈や頭痛・肝火上炎による目の充血や痛み、角膜混濁に用いられます。

菊花(キクカ)

菊花とは、キクの花を乾燥させたものです。 花の色はさまざまですが、花の色が白または淡黄色のものが、生薬として使われます。クサンテノン・アントシアン・ビタミンAが含まれ、眼精疲労、涙目、かすみ目。目の疲れによる頭痛、貧血、風邪予防、視力回復、めまいに良いと されてまいます。白菊、黄菊などの花を陰干しにしたもの。中国では2000年以上前から薬用として栽培され、生薬のほか菊花茶として親しまれています。菊花は、清(しん)の西太后(せいたいごう)が使っていた処方集にも、肝機能を補い、目を明らかにすると記されています。

葛根(カッコン)

マメ科のつる性木本、クズの周皮を除いた根を用いたものです。小さな四角状にきざみ、冷水中にさらした後、乾燥します。日本各地の山野に自生、さらに朝鮮や中国に分布しています。漢方では解肌・透疹・潤筋・止渇・止瀉の効能があり、頭痛や肩こりなどの感冒症状・麻疹・筋肉の緊張・口渇・下痢などに用います。そのほか中国では高血圧の随伴症状や狭心症・偏頭痛・突発性難聴などにも応用されています。民間でも葛デンプンに砂糖を加えて溶かしたものを葛湯とよんで風邪の初期や腹痛に用いられています。

麦門冬 (バクモンドウ)

ユリ科のジャノヒゲ(別名リュウノヒゲ)の根の膨大部を乾燥させたもの。常緑の多年草で、ひげのような細い葉が特徴です。夏に白または淡紫色の小さな花をつけ、秋になるとブラックパールのような青黒い丸い実をつけます。 中国では主に浙江省、四川省に産する。せきを鎮め、たんを取り除く働きがあります。口の渇きをとめる働きがあります。

牡丹皮 (ボタンピ)

牡丹皮 (ボタンピ)は別名、丹皮(たんぴ)ともよばれ、ボタン科の落葉低木、ボタンの根皮を用いたものです。ボタンは中国を代表する国花で花王として讃えられています。日本では奈良県や長野県などで栽培され、中国では安徽省産が有名です。漢方では停滞する血行の障害、腹中のかたまりや更年期の神経症に対し、鎮静、鎮痛薬として、月経の不順・困難などに用いられています。

白シ(ビャクシ)

セリ科の多年草、ヨロイグサなどの根を用いたものです。薬用には地上部が黄変して枯れかけたときに根を掘り出します。漢方では解表・止痛・止帯・排膿などの効能があり、頭痛・歯痛・前額部痛・鼻炎・腹痛・下痢・帯下・湿疹・腫れ物などに用いられる。とくに頭痛のときの代表的な生薬です。

酸棗仁 (サンソウニン)

酸棗仁(サンソウニン)は、棗仁(そうにん)ともよばれ、ヨーロッパ原産のクロウメモトキ科の落葉小高木のサネブトナツメの成熟種子を乾燥させたものです。動悸、不眠、心臓神経症に鎮静作用があり、持続性もあります。乾燥した酸棗仁(サンソウニン)は、穏やかな効き目で精神不安や不眠に用いられていますが、生の酸棗仁(サンソウニン)は、興奮作用があります。また発汗過多を抑制する作用もあります。

川キュウ(センキュウ)

セリ科のセンキュウの根茎。江戸中期に中国から薬用として伝来、当帰(トウキ)とともに婦人薬として栽培化されました。日本栽培品は果実が熟さず、以来、株分けにより繁殖がくり返され、独自の植物になっています。中国四川省で良質品を多産したので川きゅうの名が通用するようになりました。日本では北海道で栽培されています。温性の駆オ血、補血、鎮静、鎮痛薬として、貧血症、冷え症、月経不順、月経痛などに応用します。

木香 (モッコウ)

キク科の大型の多年草、モッコウの根を用いたものです。
モッコウは草高が1mくらいでアザミのような花が咲き、根に蜜のような芳香があるためその名がある。漢方では芳香性理気薬のひとつで、理気・止痛・健胃の効能があり、おもに胃腸の気を調え、胸や腹の脹満感や痛み・嘔吐・下痢・疝気(下腹部痛)などに用いられています。一般に気滞には生で用い、下痢にはあぶって用います。

天麻(テンマ)

天麻(テンマ)は、赤箭(せきせん)ともよばれ、ラン科の多年草オニノヤガラの塊茎(かいけい)を蒸し、乾燥させたものです。 まっすぐに伸びた茎の上部に花が咲いたようすが、鬼の使う矢のようにに見えるので、オニノヤガラ(鬼の矢幹)と名付けらたそうです。古名は、鬼ではなく「神の使う矢」の意味から、カミノヤガラともいいます。
めまいなどの症状をしずめ、小児のひきつけやけいれんを改善する働きがあります。 平肝・定驚・止痙・止痛の効能があり、眩暈や意識障害・痙攣・頭痛・ヒステリー・関節痛などに用います。

当帰 (トウキ)

セリ科のトウキまたはホッカイトウキの根を乾燥させたもの。奈良県や和歌山県、北海道、長野県などで栽培されています。血色不良、冷え症、血行障害などを目標に、補血、強壮、鎮痛薬として婦人病などに効果がある。広東料理や台湾料理でよく使われ、薬膳スープには欠かせない定番食材です。

紅花(コウカ)

紅花は、別名、紅藍花(こうらんか)・臙脂花(えんしか)ともよばれ、キク科の2年草です。エジプト、地中海地方が原産国で、シルクロードを経て中国、日本に伝えられました。ベニバナの管状花の乾燥したものを用いたものです。漢方では活血・通経・止痛の効能があり、月経異常や腹部のしこり・打撲症・脳血管障害・お血による痛みなどに用いる。また、煎液には血圧効果作用や免疫賦活作用・抗炎症作用などが知られています。

茯苓 (ブクリョウ)

サルノコシカケ科のきのこで、マツなどの根に寄生します。カサはなく、丸いかたまりのような形をしているマツホドというきのこの菌核(きんかく)を乾燥させたもの。
胃腸の働きを促進して、食欲不振、消化不良、むくみなどを改善。精神を安定させる作用もあります。 美容成分としても注目されており、保湿効果があるほか、中国では美白の妙薬として使われています。

甘草(カンゾウ)

甘草(カンゾウ)とは、マメ科の植物で文字通り強い甘味がある生薬です。甘草には他の薬剤の薬理作用や刺激をやわらげる働きがあるので、きつい漢方薬に甘草を配合することが多いです。甘草に含まれる主な有効成分、グリチルリチンには解毒作用があり、食中毒や細菌性の毒、フグや蛇の毒などにも効果を発揮します。また抗ガン作用があることも研究報告されております。胃腸の消化吸収を高めたり、止血、肝機能向上(特に肝炎)にも効果があると期待されています。

白朮 (ビャクジュツ)

キク科の多年草、オケラの根茎の周皮を剥いで調製したもの。別名は、和白朮(わびゃくじゅつ)・唐白朮(びゃくじゅつ)・於朮(おじゅつ)ともよばれています。漢方では、水毒を除く要薬として、腎臓機能の減退による尿利の減少または頻数、身体疼痛、胃腸炎、浮腫などに応用する。

白芍薬 (シャクヤク)

ボタン科のシャクヤクの根。中国原産の多年草。ボタンとともに、薬用作物として中国から渡来しました。。足利時代、各寺院では薬用としてのみ栽培されました。花を愛でるようになったのは、江戸時代中期以後のことです。
生薬の芍薬はひげ根と周皮を除去し乾燥したものです。代表的な薬理作用としては、鎮痛作用をはじめ、抗炎症作用、平滑筋弛緩作用があげられ、筋肉のこりなどに効果があります。

柴胡(サイコ)

セリ科の多年草、ミシマサイコの根を用いたもの別名は、北柴胡(きたさいこ)・津柴胡(つさいこ)。日本に野生していますが、生薬の生産は栽培によるものを用います。柴胡の煎液には、解熱、鎮痛、消炎、抗炎症、抗アレルギー、肝臓障害改善、抗潰瘍、抗ストレスなどの作用があり、漢方では胸脇苦満、往来寒熱を呈す疾患(マラリア、黄疸、胸腹部もしくは脇下部の痛み、肝炎など)に他剤と配合して用いられます。

枸杞子 (クコシ)

枸杞子(クコの実)は、クコの成熟した果実のことをいいます。クコは古くから不老長寿の薬として日本でも強壮薬として知られていました。根っこの皮は「地骨皮」といわれ、葉は「枸杞葉」・「クコ茶」といい、動脈硬化、高血圧の予防、安眠に効果があります。
果実には、ベタイン・ゼアキサンチン・フィサリエンや各種ビタミンなどが含まれており、降圧作用や抗脂肪肝作用などが報告されています。漢方では、血を補い、目を明らかにし、視力の低下やめまい、腰や下肢の倦怠感、性機能障害に用い、枸杞子は不老長寿・抗老薬の代表的な生薬とされています。

黄耆 (オウギ)

マメ科のキバナオウギまたはナイモウオウギの根。夏に蝶のような形をした、淡い黄色の花を咲かせます。秋に、ゴボウのような形をした根をとり、生薬にします。
原産は、中国河北、山西省、東北部、朝鮮半島です。品質のよい「綿黄耆」と呼ばれるものは皮部の繊維性が強く、折ると綿状になり、山西省沁州の綿上に産したのでそのような名前がつきました。効能は、気の働きを整え、胃腸の働きを高めます。弱った体を回復させ、むくみや発汗の異常を解消します。利尿、強壮薬。肌表の水毒を去る効、麻痺、疼痛、小便不利などに用いるほか、広く補薬として用いられます。

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